やさしい日本語

やさしい日本語にこだわる3つの理由

ニッチ
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Tomokoはどうしてやさしい日本語にこだわっているの?
Tomoko
Tomoko
今回はそのことについて書いていきたいと思います。どうして私がやさしい日本語にこだわるのか、ぜひ読んでみてください!

やさしい日本語をもっとたくさんの人に伝えたい!

日本語教師は人手不足が叫ばれていますが、日本語教育振興協会の平成29年度の調査では日本語学校などの教育機関に所属している日本語教師(教員)はおよそ5600人です。私みたいにフリーランスでどこにも所属していない人は、数に入っていないと思うので、もう少し数値的には多いと思いますが、日本語教師と呼ばれる人はおよそ5600人。

では、やさしい日本語について情報を発信し続けている人は一体何人いるのでしょうか?私の体感としては、やさしい日本語について発信している人はまだまだ少ないと感じています。

私は日本語教師がやさしい日本語にもっと関心を持ってくれたらいいのにと思うこともあるのですが、当たり前のことですが、日本語を教えたくて日本語教師になる人が多いですから、日本人にやさしい日本語を教えたいっていう人は、そんなに多くありません。そればかりか、やさしい日本語のことを知らない日本語教師もいるほどです。

私がヒューマンアカデミーのやさしい日本語指導者養成講座を受講した時も「仕事にしていきたい!」という人は多くない印象でした。

やさしい日本語は外国人にも伝わるように調整された日本語のことですが、日本語教師がやさしい日本語を操れる理由は、日本語を習い始めた人にも日本語で教えることができるからなんです。つまり、日本語を日本語で教えることに慣れているんですね。

日本語教師が相手の言語レベルに合わせて話すというのはごく普通にしていることで、慣れてしまえばそんなに難しいことではありません。この日本語教師が当たり前に使っているやさしい日本語が日本人と外国人のコミュニケーションで役立つということに気づいている人もいます。しかし、それを声に出して伝えている人は多くありませんし、複数の日本語学校に所属していてやさしい日本語どころではない先生方もいらっしゃるのです。

比較的年齢層の高い業界である日本語教育の世界で(私自身もすごく若いとは言えませんが)インターネットで発信ができ、やさしい日本語が好きで、それを広げたいと思っている私は数少ない日本語教師でありやさしい日本語アドバイザーだと思っています。

私はやさしい日本語が好きです。

やさしい日本語に興味がありながらも日々の業務に追われる先生方に代わって、私はやさしい日本語の情報をたくさんの人に届けたいと思っています。

 


やさしい日本語で思いやり・おもてなしの心を伝えて欲しい

ヤーサ
ヤーサ
私は日本語を勉強しています。だから、旅行に行った時、日本の人と 日本語で話したかったです。でも、日本語で話しかけたとき、日本人は英語で答えました。・・少し悲しかったです。もっと日本語を使いたかったです。
Tomoko
Tomoko
ヤーサちゃんは、日本語を勉強していたんですが、日本に旅行に来た時に頑張って日本語で話しかけても、英語で返事が返って来たという経験があるようです。皆さんも英語を勉強していたら、英語圏に旅行に行く時、英語を試してみたくなりませんか?

2つ目の理由は、日本語学習経験がある人が日本で日本語をおなかいっぱい話せる環境を作りたいというものです。

私は日本語教師ですから、日本語を学びたい外国人と接しています。
学習者のみなさんの日本や日本語への情熱は半端ではありません。

私がオンラインで教えている学習者も日本のことが大好きで、また日本に行ったら日本語でもっと話してみたい!と話してくれました。

私のクライアントは初級後半くらいのレベルです。まだ語彙が少なかったり、難しい言葉だと理解できないことが多いです。日本語は話したいけど、まだ理解できることが限られている人にやさしい日本語ってぴったりなのです。

やさしい日本語を使うことが日本人の間で普通のことになれば、きっと学習者は理解できることが増えるでしょうし、その理解できるという自信から日本語で話すことに挑戦しやすくなり、どんどん気持ちを満たすことができるようになると思います。

これは実際にあったことです。

渋谷駅で外国人の旅行者が「すみません、新宿駅は何番ですか?」と日本語で日本人に話しかけました。でも、聞かれた日本人は戸惑ったのでしょうか、「one!」と答えたのでした。

私は、

日本語で話しかけられたのに、どうして英語なの????

と思わずにはいられなくて、それと同時に日本語で頑張って話しかけた人の気持ちを考えるととても残念に思いました。

身近なところでも、家族でお台場にいくゆりかもめのホームにいた時のこと、

夫に韓国人の男性が「すみません・・大江戸温泉(ジェスチャーでどっちですか?)」と日本語で話しかけて来ました。

私は少し離れていたので、様子をみていたら、なんと夫は、英語で説明をし始めたのです。

エエエエエーーーーー!!!

ここにもイターーーーーー!!苦笑

あとでお説教をしたのはいうまでもありません。

だって、せっかく日本語で頑張って話してくれたのに・・・・英語で返事するとか、頑張った本人からするとちょっと悲しいと思うからです。

もう一つエピソードをご紹介します。

先日本屋に行った時に、インド人の男性が店員さんに日本語で話しかけました。

店員さんは、普段通りの様子で日本語で対応していました。とてもスムーズなコミュニケーションで私もとても嬉しくなりました。

そして、私も本屋さんの中でたまたま何度かその方にお会いしたので、「こんにちは」と話しかけました。

すると、にこやかに日本語で色々なことを話してくださいました。やさしい日本語が必要ないほど流暢な方でしたので、コントロールせずにお話ししましたが、とても嬉しそうな表情をされていました。

日本語を学んでいる人は日本語が話したいんです。

私にとっては母語である日本語でのコミュニケーションができてとても楽でしたし、彼は彼で日本語が話すことができ、話も通じているし、きっととても嬉しかったのではないかなと表情から読み取ることができました。

 

日本語で応対することで、すごく喜んでくれる人がいます。

このことをもっともっと伝えていきたいです!

日本人は外国人対応=英語だという思い込みが本当に強いです。だから私は外国人対応は英語でなければならないという日本人の思い込みを壊したい。

日々日本語教師の先生方が日本語を教えていても、お腹いっぱい日本語を話せる環境がまだまだ整っていない・・ならばそれを私は作りたいと思いました。

そして、もっと日本語を話したい人がおなかいっぱい話せる日本にしたいと思っています。

日本語でコミュニケーションを話しかけてくる人に、日本語で答えるという思いやりは、きっと日本のおもてなしの一つになると私は信じています。

日本語で会話をスタートすることを提案したい

やさしい日本語が提案していることの1つに、

まず第一声を日本語にしませんか?

というものがあります。

私は、この考え方がとても好きです。

  • 外国人旅行者
  • 定住している外国人
  • 外見が外国人に見える日本人

どの人も目で見る限り、私たち日本人は外国人だと判断してしまいがちな人たちです。

日本語が話せるかどうか、外見では判断ができませんよね?

かといって英語が通じる人なのかどうかも、外見ではわかりませんよね?

ですが、外国人対応=英語だと思っていると時として失礼に当たることもあります。

だから、話しかける時、会話を始める時に、

  • こんにちは!
  • いらっしゃいませ!

上記のように最初の一言を日本語にすれば、その反応を見てから次の言葉を何語で会話をしたらいいのか決めることができます。

日本語が話せる人かわからないし、英語が通じる人なのかもわからない・・・

ならば、あなたが一番得意な日本語でコミュニケーションをスタートさせてください。

もし相手が英語で話し始めたら、英語で会話すればいいでしょう。

得意じゃなかったら、身振り手振り、絵を書いたり、漢字を書いたり、実物を見せたり・・・一生懸命コミュニケーションをする。それだけでも相手は嬉しいはずです。

もし相手が日本語で話し始めたら、ぜひ日本語でコミュニケーションをしてください。相手の様子に合わせて日本語が調整できればいいのですが、もし難しいようであればせめて、

  • 敬語はやめて”ですます”にする
  • 文を短くする
  • 言い切る

に気をつけて話すと相手は理解しやすくなります。

やさしい日本語は日本語を勉強している外国人にとって話したいという気持ちを満たすことができ、理解もしやすくなります。

優しくて、易しい言葉がやさしい日本語です。

そして、日本語で会話をスタートさせることは、多様化している日本人、つまり、外見は外国人だと判断されてしまいやすい人にとっても嬉しいことのはずです。

私たちは外見で言葉を選ぶのは危険な時代を生きています。

日本で出会う人とはまず日本語で会話を始めてみる、このことを私はもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思っています。

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