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アフターコロナの世界 #日本語教師チャット

みなさん、こんにちは。

元気にお過ごしでしょうか?

私は子供たちと夫と騒がしくも家族らしい時間を過ごす毎日です。

とりあえず2月末くらいに引いた風邪以来元気に過ごせています。感謝です。

今日は、毎月土曜日の夜に開催されている#日本語教師チャットに今月は(も)参加ができなかったので、私なりに私の思っていることを綴ってみたいと思います。

(とても久しぶりにサイトの編集画面を開きました)

#日本語教師チャットとはなんぞや

#日本語教師チャットはTwitterにいる日本語教師のみなさんとあるテーマについて意見交換をすることを指しています。

月に1回、#日本語教師チャットというハッシュタグをつけて自分の意見をツイートするんです。

こちらのサイトをぜひご覧ください #日本語教師チャット

今回でなんと29回目ということで、テーマは「コロナ後の日本語教育はどうなるか」でした。

いつも日本語教師に新しい視点をくださるのは村上吉文先生です。

#日本語教師チャットのサイトも村上先生が管理してくださっています。

みなさん、要チェックです。

コロナ後の日本語教育はどうなるのか

Q1 自己紹介とコロナウイルス による個人的な被害を差し支えない範囲で教えてください。

A1

フリーランス日本語教師でやさしいコミュニケーション協会の代表を務めております。
(細々とイラストレーターやデザインの仕事もしていますが、今この力は協会運営に全て注いでいます。)

個人事業主としての仕事は、プライベートレッスンと企業様向けのやさしい日本語アドバイザーの仕事をしています。あとはやさしいコミュニケーション協会という法人の運営も行っています。

プライベートレッスンはその多くがオンラインレッスンだったので、現時点ではコロナウイルス の影響は受けていません。
クライアントの仕事に支障がなければ続けていただけるでしょうが、長期化すると契約の延長ができなくなる可能性は十分ありうると考えています。

法人事業については、「集団研修」ができないということがまず一つ被害なのかなと考えています。
一度7時間の講座をZOOMで同期(オンタイム)で行いました。
モチベーションの高い皆さんだったからこそ、7時間できましたが、やり方を変えないと双方がとても疲れてしまうと感じました。
現在は、オンラインで同期して集まる時間と同期しないでオンラインで学べる仕組みづくりを検討しています。
また、ご依頼いただいていた講座の多くが、延期・中止になったのでそういう損失はありますが、運営は一人で行っているということが功を奏して、被害は最小限に留められています。

コロナウイルスの影響としては、子供たちに保育園や学童保育を利用させないという選択をとったので(現在は医療職など必要のある方のみ子供を受け入れていますが)子供たちがいる環境下で仕事をこなさなければならないという戦いが新しく生まれたというのが一つ大きな変化と言えそうです。

私の子供たちは、7歳と5歳の男の子です。
何回ケンカすれば気がすむんだろうと思うほど毎日ケンカ三昧です。(仲もいいのですが)

Q2 良い方向に変わったことはありますか。

A2

オンラインレッスンやオンライン授業が切磋琢磨される時代が到来したことでしょうか。

Twitterを見ていると大学教員の皆さんはオンライン講義で四苦八苦されている様子を目にすることが多いですし、日本語学校やフリーランスで働く皆さんもオンラインでできることを模索されている様子をよく目にします。

色々なアイデアをオンラインでシェアしあうことができれば、どんどん良いレッスンや授業・講義ができるようになって行くだろうと思っています。

日本語教育の世界はアナログな業界だと個人的に感じているので、日本語教育界にも新しい風が吹き込んでオンラインやそこで使うツールをうまく使いこなし、オンラインだけでなくオフラインでも学習者に質の良いものを届けられるようになればいいなと思います。

個人的なメリットとしては、2つあります。

1つは「家族の時間」が取れていることです。

夫は激務で結婚して11年になりますが、11年のうち晩御飯を平日に一緒に食べた記憶、ほとんどありません。笑

11年のうち7年くらいは育児をしてきたわけですが、当然子供たちもお父さんがいる食卓をほとんど経験せずに7年が過ぎました。

平日お父さんがいるので、私の息子たちは「今日も4人揃ってるね!」と嬉しそうに話しながらご飯を食べています。切ないやら嬉しいやらです。

子供たちが大きくなりすぎる前に、夫との時間を取り戻す機会が得られてよかったのかなと感じています。

2つ目は、「家事をフォローしてくれる人がいるとめちゃ楽」であることです。

夫が在宅勤務になって以来、私が3食のご飯作り(あっという間に食べ尽くされるので作り置きができないんです)に根を上げていると、洗濯物をたたんだり、食器を食洗機に入れて洗ってくれたり、いつの間にか家事が終わっている現象が多発するようになりました。

ありがたやありがたやと思っていることの一つでございます。

しばらく夫は在宅勤務だといいなぁと思いますし、
協会の経営なんかも話し合えるのでとても助かっています(^^)

Q3 現時点で、全体としては良い変化と被害のどちらが大きいですか。

A3

幸い、良い変化の方が今の所大きいです。

もちろん経済的な損失は0ではありませんが、トータルで見ると良い変化が大きいです。

ただいつまで良い変化が多い状況でいられるかはわかりませんので、収入の柱を増やす努力は今のうちにしておけたらいいなと考えています。

もちろん夫が失職する可能性も0ではないわけですから、備えあれば憂いなしということで今こそ日本語教師としてできること、自分の得意や興味と組み合わせてできることを考える時間にしたいなと思います。

Q4 復興後のもっとも大きな良い変化はなんだと思いますか。

A4

「良い」かどうかはわかりませんが、人々の習慣、価値観が変わることなのかなと思っています。

オンラインでできること、オフラインでできることが今よりクリアになっているだろうと思いますし、この2つの違いを埋めるような何か新しい技術が生まれているかもしれません。VRなども今より日常的に使用されるようになっていくのかなと思います。

そういう意味ではVRに関する知識やVRで授業を作るスキルなどが求められるようになるでしょうし、そういう人に人やお金が集まっていくのかもしれないなとも思っています。

またVRで教材や日本語を学べるゲームなどを開発できる人は一山当てられるかもしれませんね。

どんな技術が必要なんだろう・・?と思った方はこちらをどうぞ。

サクッと調べただけですが、こんな風にコンテンツを自作することもできるんだそうですよ。

オンラインが得意なこと、オフラインが得意なこと、VRが得意なことなどきっとその特徴を生かしたコンテンツがたくさん生まれて定着していくことだろうと思います。

その結果、日本語教育も彩り豊かになっていけばいいなと思いますし、
お一人お一人の興味関心や強み、個性が存分に活かせるそれぞれに適したフィールドで活躍できるようになっていけばいいなぁと思っています。

Q5 あなたの働く機関は良い変化のために何ができると思いますか。

A5

私はフリーランスなので、所属機関はありませんが、
やさしいコミュニケーション協会としてできることがあるとしたら、集団研修をせずとも学ぶことができ、オフラインまたは個別にオンラインで相談できるような仕組みづくりをしていくことも一つできることなのかなと考えています。

また、この件で改めて情報のアクセシビリティがあまり整っていないことに気づかされました。インターネットなどオフライン以外の方法で外国人が情報にアクセスするまでに何度もクリックをしないとたどり着かなかったり、よく読まないとたどり着かなかったりということがたくさん起こっています。

また、外国語で相談ができ、専門機関に取次をする際に通訳が使える言語であれば問題ないと思っていますが、対応言語外の外国人は専門機関の人と日本語や媒介語でやりとりをしなければなりません。相談解決までに一貫した言語サポートがないことも見えてきた課題の一つです。
(例:多言語生活相談窓口で体調不良を相談する(外国語で相談できた)→保健所を案内される(外国語非対応で日本語か英語で相談した))

やさしい日本語を多くの人に知っていただき、使っていただけるようになるために、協会として提供できるコンテンツを作りたいと考えています。

Q6 あなた個人は良い変化のために何ができると思いますか。

A6

そうですね〜・・・やはり「変化」を恐れないために学び続けることでしょうか。

withコロナの今しておきたいことは次の5つです。

  1. 習慣を作る
  2. 自分自身を成長させる
  3. 成長機会への投資
  4. 計画を立てる
  5. 人間関係づくり

今だからこそできることだと思いますので、「良い変化」があったとこの危機を乗り越えた後言えるように、立ち止まることなく、一歩ずつ前に進みたいと思います。

前に進むことでしか「良い変化」はおきないとも考えていますので、まずは、マイナス分の「忙しくてできなかったこと」を少しずつこなし、0(スタート地点)に進みたいと思います。

良くも悪くも先にオンラインで活躍していた日本語教師を追って、オフラインで活躍していた日本語教師たちもオンラインというフィールドにもやってくるでしょう。

そのたくさんの日本語教師たちがひしめく中で、「私はここにいるよ!」と「私はこんな日本語教師です!」「こんなことが得意です!」と自分の良さをうまくアピールしていく力もきっと求められていくことでしょう。

私がそれをできているとは全然思っていませんので、磨いていく必要があると思っていますし、そのためにもやはり日本語教育についても学び、自分のこともまた学び続けねばならないなと感じています。